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そんなにかかるの…?!バイクによる高額賠償事例まとめ

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自動車よりも小型で手軽に乗れるバイク。しかしその分事故の可能性も高くなるのは認識していますか?
今回は、バイクによる交通事故の高額賠償事例を紹介します。

◆バイク事故での高額賠償事例

2000年以降に発生した交通事故のうち、バイクによる人身事故の最高賠償額は、3億8281万円(名古屋地裁)、次いで第2位が3億7886億円(大阪地裁)、第3位が3億6750億円(大阪地裁)(損害保険料率算出機構調べ)となっています。とても、一般庶民が払える金額ではありませんね。
上記ほどの高額賠償ではありませんが、バイク事故で多額の賠償請求がなされた事例には、以下のようなものがあります。

バイク同士の事故で、被害者が靭帯損傷を負い、再建手術後リハビリを2年続けたケース

被害者はリハビリを続けたものの、思うようにいかず、後遺障害10級11と認定されました。その後、加害者の自賠責保険から合計600万円支払われました。このとき、加害者は自賠責のみの加入しており、任意保険に加入していませんでした。その後、被害者側の弁護士を通じて、遺失利益が加算された賠償額3000万円以上の請求がなされました。

◆どうしてそんなに高額になるの?

高額賠償例となる認定総損害額は、以下のようにして決定されます。

([被害者の生涯賃金]-生活費)×ライプニッツ係数+葬式費用+慰謝料+介護費用+医療費+その他

この数式で言うと、年齢の若い人、年収の高い人ほど生涯得られるはずだった賃金(逸失利益)は大きくなり、賠償額も高くなります。

上記に挙げた高額賠償事例でも、第1位は29歳の会社員男性、第2位は23歳の会社員男性、第3位は38歳の開業医男性となっています。いずれも20~30代の働き盛りとなる男性です。

また、一般的に死亡事故よりも被害者側が後遺障害を負った場合の方が、その後の治療費やリハビリ費用、逸失利益などを勘案して賠償額が高くなります。
一般的に被害者が死亡すると5000万~1億円、後遺障害なら1~1.5億円が必要だと言われています。

さらに、交通事故が発生すると、被害者は受けた被害による肉体的な苦痛はもちろん、入院、通院をしてわずらわしい検査や治療を受けなくてはいけなくなったという精神的苦痛や、仕事への影響といった間接的な苦痛を受けることになります。そうした精神的な苦痛を賠償するために、慰謝料の請求がなされることがあります。
このように、たかがバイク事故と侮っていると、多額の賠償を払わねばならなくなります。

◆バイク側が非とされることも多い

もちろん、交通事故の損害賠償には過失割合という考え方があり、100%バイクの運転手のみが賠償を負うことは少ないでしょう。
しかし、歩行者や自転車などとの事故だと、バイクの過失割合が高くなるケースが増えるようです。

酔っぱらった歩行者が横断歩道以外の場所で道路に侵入したケース

時速約40kmで走行中のバイクが、道路に進入してきた歩行者に衝突し、入院273日間を要する脳挫傷、左脛骨骨折、肋骨骨折等、後遺症害を含む傷害を負わせた事故。
歩行者は酔っぱらった状態であり、現場近くに信号機のある横断歩道があったにもかかわらず、無理やり幅9メートルの道路を渡ろうとしていました。
この状況だけ見ると、被害者となった歩行者側にもかなりの非があったように思えます。しかし、結果的には対向車線の自動車に気をとられたバイクの運転手がきちんと前方確認をしていなかったことが事故の要因と判断され、過失割合は「バイク6:歩行者4」とバイク側が不利となりました。

◆乗り物に乗る際は保険加入を!

このように、加害者として相手方に損害を与える事故事例のほかに、バイク側が被害者となる事故も多発しています。被害者側となった場合も、100%相手方の過失となることはほとんどありません。
交通事故を起こしてしまった場合、治療費や賠償金などの負わなければならない経済的な負担を負うための自賠責保険、また自賠責保険では足りない部分をカバーしてくれるバイク保険にはきちんと加入しておきましょう。
ちなみに、自賠責保険については、原付・バイク自賠責.comというサイトに、詳しく情報が掲載されています。コンビニや、インターネットで契約する方法などについて記載されていますので、詳しくはこちらを見ていただくと良いと思います。
バイク保険については、みなさんおなじみのアクサダイレクトのページをご覧いただくことをオススメします。

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