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もう自己破産するしかない?高額賠償が支払えない場合の対処

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◆誰にでも起こりうる「高額賠償請求」という事態

「私は犯罪も起こさないし、車にも乗らない」そんな風に思っていても、ある日突然、高額賠償請求をされるということは、誰の身にも起こりうる事です。

例えば、身近な人が起こす自転車事故などはその代表例でしょう。

自転車事故のケース1

平成20年5月、当時小学校5年生だった少年が載った自転車と歩行者との衝突事故が起きました。
それを巡る損害賠償訴訟で、神戸地裁は、少年の母親に対して、約9500万円という高額賠償を請求したのです。ものすごい額です。

自転車事故のケース2

平成17年、横市内で携帯電話を操作しながら無灯火で自転車を運転していた女子高校生が女性に追突した事故でも、5000万円の支払いが命じられています。
また、これも無灯火で自転車を運転していた男性が短大非常勤講師をはねた事故の損害賠償は2500万円の支払いが命じられました。

このような場合、自転車利用者の多くは保険に未加入なので、自己破産する例も少なくない、という事実があります。

それ以外にも、ペットを巡る高額賠償請求のトラブルは後をたちません。

ペットトラブルのケース

俳優の反町隆史さんと松嶋菜々子さんご夫妻が飼っていたドーベルマンが同じマンションの住人にかみつきました。
この住人が転居したことから、マンションの管理会社が訴訟を起こし、東京高裁が夫妻に1725万円の支払いを命じました。

その他にも犬の噛み付き事件による高額賠償請求は、日常的に行われているとのことです。

このように、多くの人にとって、高額賠償というものは、お金の備えが十分ではない中で「突然」に起こるものなのです。

破産しない方法①:保険に加入しておく

そんな日常に潜む高額賠償のリスクにどのように立ち向かえばいいでしょうか。

自動車の保険はもちろんですが、自転車を運転する人も今や、保険で万が一の備えをすることは当たり前に時代に鳴りつつあります。
例えば、昨年から大手メーカーのホダカは、最高1億円の保険をつけた自転車の販売を始めています。
au損害保険も、事故後の示談交渉代行などを含むサービスを展開しています。

また、ペットによる噛み付き問題は、実は保険の個人賠償責任保険の対象になり得るのです。自動車、火災、交通傷害、借家人賠償保険やクレジットカードなどに付帯されている保険ですので、一度確認してみましょう。もし入っていない場合でも、毎月数百円という金額で加入出来る類のものですので、ぜひともチェックしましょう。

事故はどんなときにでも起きます。それぞれの生活に適した、かつ事故のリスクを想定した保険に入ることで、高額賠償を避ける事ができるのです。

破産しない方法②:弁護士としっかり相談する

もちろん高額賠償請求が決定された場合、支払いを命じられたサイドに非があるため、払わなければいけないですが、本当に資産がなかった場合はどうすべきでしょうか。

ケースバイケースですが、多くの弁護士は「支払う責任がある場合でも、財産がない以上、支払い不能で終わってしまう場合があるため、その旨をきちっと相手側に伝えれば協議の余地がでてきます」ということを言っています。
また、当人は支払えない場合でも、家族や親族が支払う義務が発生するわけでもありません。当人以外に対して支払い要求をする場合は、都度請求訴訟が必要になってくるわけです。自己破産しなければ、親族や家族にそのまま迷惑がかかってしまう、という風に考える必要もないわけです。

払えないからといってそのまま自己破産するまえに、まずしっかりと弁護士の先生と相談してみましょう。そして反省の意と資産がないという旨を告げ、無碍な高額賠償をされないように弁護士の先生と行動に移せば、回避できる可能性があるのです。

参考:ホダカ、個人賠償1億円の傷害保険付き自転車

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